2011年12月アーカイブ
年末のお仏壇の仏具のお掃除も大切な年越しの儀式になってるご家庭も多いのではないでしょうか?
我が家では私が子供のころは、大晦日まで店舗を営業しているためなかなか掃除できず
紅白歌合戦を家族で見ながら母はお節作り、祖母はお仏壇掃除というのが定番だったことを
思い出します。
お仏壇の金属の仏具は磨き粉やチューブタイプの仏具磨き がよく使われますね。ふきん等に少量つけて
仏具を磨くとすすや汚れが取れて本来の輝きが戻ってます。
最近人気なのは漬け置きタイプの仏具用洗浄剤でテガールというもの。
桶に水を張ってピカール液を指定の希釈の倍率で混ぜて洗浄液を作り、その液に金属仏具を漬け置くだけ。
一定時間おいてから取り出し濡れを取ると汚れが浮き出てきれいになるという便利なものです。
しつこいこびりついた汚れも浮いてきて歯ブラシなどで取りやすくなります。
大掃除のあとはお仏壇やお墓も掃除して新年を迎えましょう
和ろうそくの安全な火の消し方は
仏具の火消しをろうそくの炎にかぶせて酸素の供給を
とめて消す方法です。
手で仰いだり、息を吹き消したり、して消すことは控えてください。
息を吹きかけて消すことは仏様に失礼になりますし、
溶けたろうが飛び散って周りを汚すこともあります。
また燭台が倒れたりする危険性もあります。
藤沢周平の名著 ”漆の実のみのる国”
読んだ方も多いのではないでしょうか。
上杉鷹山(うえすぎようざん)の主人公の
時代小説です。
痩せて疲弊した藩の財政を立て直そうと米に変わる年貢として
漆を植えて漆蝋の産地として経済を立て直そうとしたお話。
お正月に読んでみようと手に入れて早1年、、、今度の正月には是非読みたいです。
漆蝋は会津地方の特徴ある和ろうそくの原料で東北地方でも絵ろうそくは
江戸時代から伝統のある工芸品です。
年末あわただしさがますころですね。
北陸では和ろうそくは、お盆、年末が一番の需要期です。
関東などではお盆に次いではお彼岸のほうが
需要があるとお聞きしますが
北陸ではお彼岸より年末のほうが忙しく需要期を迎えます。
誰もがお仏壇のお掃除やお墓のお掃除をして
きれいなお仏壇、お墓で新年を迎えることを
祝いたいという思いがあると思います。
最近は北陸も暖冬傾向でお正月にあまり雪が積もっていないことも多く
お正月にお墓参りも行きやすくなっていることもあるかもしれないです。
また大都市圏からご親戚や帰省している家族が揃うお盆、お正月が
お仏壇参り、お墓参りに適しているというのがあるかもしれないですね。
お正月は赤い和ろうそくで新年をお祝いしましょう。
このところ夜な夜な どこまでが仕事でどこまでが趣味かわからない感じで
和ろうそくの試作をしています。
あわただしい日中でなく深夜静まり返った作業場でする、和ろうそく作り
気を落ち着かせて作業するとビックリするくらい うまくできるときがあります。
で、イライラしたり日中バタバタしていたりというときは何をやっても
うまく作れないときもあります。
本当に心理状態を写す鏡のようなもので落ち着いてのんびり作ると逆に
生産性上がったりと不思議です。
製造をしているといろいろ夢が膨らんできます。
製造どっぷりの生活から離れて10年ほど経ちますが、
小さい会社なので営業、製造、企画、総務的なことと何から何までやらないといけないですが
やっぱり一番製造が好きです。
勘が戻ってくるまでがイライラしますがビタ!っと自分の中で感覚が研ぎ澄まされてきて
温度や蝋の状態など完全に把握でき、
頭で描いたとおりに出来た時の充実感は何ものにも変えがたいです。
何も変わらないような和ろうそくですがいろいろ見えないところで改善したりもしてます。
お寺様から時々残蝋(燃え残りのろうそく)を引き取ってほしいというご依頼を
いただきます。
小大黒屋の和ろうそくをお使いいただいている寺院様からは残蝋は引き取らせていただいています。
蝋として再利用するのではなくきれいに燃えているか、垂れていないか燃焼の具合を燃え残りで
確認できるので品質を確認する意味で回収させていただく場合があります。
ろうそく業者の中には残蝋(燃え残りの和ろうそく)を再び溶かして
ろうそくの原料として再利用するところもあるとも聞きます。
しかし小大黒屋では 再利用せずすべて処分しています。
もったいない、再利用できるならしたほうがいいと思うのが当たり前だと思います。
本当は私たちもそうしたいです。ですが、安心安全に和ろうそくを使っていただきたいので
きれいに燃焼するかどうかわからないものを蝋に混ぜることをしません。
すべて小大黒屋のろうそくの蝋でも保存状態や、使い方、などで
蝋の性質が微妙に変化します。また、細かい話ですがろうそくの大きさによっても微妙に
蝋を変えています。そのため残蝋はお引取りしていますがすべて燃えるゴミで処分しています。
小大黒屋本店の小売店舗ではわろうそく、ろうそくのほか
自社謹製の線香以外にも全国主要線香メーカーのお線香、お香も品揃え豊富に
販売しています。
店頭には800種ほどだと思いますが
店舗には並びきらず卸部だけの取り扱いも他に数百種、中部地区屈指の品揃えだと自負しています。
最近は福井県内のみならず福井県外からもお越しいただくお客様も増えてきました。
お客様のご要望を受けてそういったお線香、お香のネット通販もおこなっています。
ネット通販では約250種のお線香を販売しています。(順次増やしていきます。)
http://www.kodaikokuya.jp/itemlist_senko.php
師走に入りあわただしくなってきましたが
大掃除は家の中だけでなく
お仏壇のお掃除も新年を迎えるまでには
やっておきたいものですね。
燭台にこぼれた蝋(ろう)をきれいに取るにはどうしたらいいのという
ご質問をたまにいただきます。
金属製や陶器の燭台でしたら冷蔵庫などに入れて冷やすと蝋が薄く浮いてきて
取れやすくなります。
手っ取り早く燭台にこびりついたり、お仏壇に、たれた蝋をとりたい場合は
”ローがとれます”という商品があります。
これはこびり付いた蝋にこのスプレーをかけると蝋が取れやすくなるというものです。
先月 順化小学校で小学生の前で和ろうそくのお話をさせてもらいました。
そのことを順化小学校のホームページに掲載いただきました。
最近は小学校にまでホームページがあるんですね。
いろいろな過去の行事が載っていて見ていて楽しいページです。