2011年7月アーカイブ

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 和ろうそくに関するブログを書き始めて早8ヶ月、

いろいろな変化が周りでありました。

ウチにとっては当たり前でも和ろうそくを知らない方にとっては

新鮮に映るのか取材のお声を掛けていただいたり、逆に自分でうまく伝えられないもどかしさを

感じたり、、、

でも伝えることの大切さを実感しました。

自分の目線ではなく和ろうそくを知らない方にどうやったらわかりやすく説明できるか、

どう伝えたらよいかの消費者の方の目線を意識するようになりました。

(これは当たり前のことでできていなかったうちが遅れていただけでしたが)

和ろうそくの良さをひとりでも多くの方にお伝えしたい、

安心安全に正しい使い方でご使用いただきたい

和ろうそくの文化を守り、育てていきたい、

自分の仕事、何をしなければいけないかということが自分の言葉で伝える大切さを通じて

血肉化された気がします。和ろうそく屋七代目として

あかりの文化を守り育んでいきたいです。

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今日は関東の某百貨店の9月におこなわれる北陸物産展の打ち合わせがありました。

急遽バイヤーさんが小大黒屋の店を見てみたいといわれ

車で会社までお連れしてご案内させてもらいました。

デパートの販売では商品自体がクローズアップされ

商品を通して自社を知っていただけますが

お店では店舗の雰囲気や、見せ方、たたずまいを通して

会社の雰囲気をより理解していただくいい機会になったのではと思います。

 

やっぱり販売の”場””店”があるというのは知っていただくいい機会になるのだと実感しました。

 

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夏真っ盛り、お盆用に量販店も和ろうそくや線香の売り場を

造っている所も多くなりました。

お盆はまだ2週間以上先ですが

和ろうそく屋のお盆商戦は終盤線に入っています。

あとはどれだけ事前の打ち合わせどおり実行できるか

実行出来ない言い訳はいろいろありますがちゃんと実行しているお店が

消費者の方の支持が集まる店だと思います。

 

 

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昨日は福井の酒屋さん八重巻酒店が主催する日本酒と料理を楽しむ会”黒龍酒造を囲む会”で和ろうそくのお話を

させていただきました。20人余の方の前で和ろうそくのことを

お話させていただいたのですが綺麗に盛られた日本食とお酒を目の前に皆さん

食べるのを待ってのお話なのであまり聞いてくれないかなとおもっていましたが

皆さん真剣に静かに聞き入ってもらい緊張しました。

用意した話の三分の一も話せず飛んでしまいしどろもどろになることもあり、、、

なかなかうまく話せないものですね。でも薄暗く照明を落とした料理屋さんで和ろうそくの明かりのなか

お話させて頂き雰囲気がとてもよかったです。

今度はお店にお客さんとしていきたいです。

おととやさん 黒龍酒造を囲む会

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最近、いろいろな所から和ろうそくに関しての取材や、話を聞きたいと言ったご要望をいただくことが急に増えました。

TVの全国放送に取り上げていただいたことがきっかけのようですが

今までの自分なら結構断っていました。

が、今年は機会に照れずご縁を大事に をモットーに

しようと思っています。

和ろうそくの良さや文花をひとりでも多くの人にお伝えできたらと考えています。

うまく話しもできませんし、面白い話もできません。

ですがせっかくお声かけいただいたご縁を大切にしていこうとおもいます。

 

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 先週末福井城址お堀で3500個あまりのろうそくを灯してのライトアップがありました。

私は体調崩して見にいけなかったのですが

見に行った方に聞くととても綺麗だったのこと。

地域のボランティアの方中心でおこなわれたようで

私のカミさんも一部お手伝いに行きました。

まずまずの人出だったのこと。

鎮魂の意味をこめた趣旨のためか派手な演出も少なく

静かに執り行われた用ですね。

来年もあったらぜひ見に行きたいです。

写真は福井県庁の小嶌さん撮影の写真を掲載させてもらいました。とても綺麗ですね。

 

 

 

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小大黒屋の製品は定価を設定していません。

オープン価格で小売業者の方が独自で価格を設定しいただければと考えています。

和ろうそくが一般的に入手できる地域と手に入りずらい地域では

おのずと市場価格も変わってくると思います。

ですが、なかなか手に入りずらいどこにも近くに販売していないという方々のために

ネット通販もしております。そのネット販売の価格が定価じゃないのかとお叱りを受けることが最近ありました。

ですが小売価格は小売業者が責任を持って決めるものだと私は考えています。

ネット販売価格は小大黒屋の小売部門が製造部門とは別に独自で決めた販売価格です。

定価ではありません。ご理解をお願いします。

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あたらしいカタログが出来ました。

数年までメーカーとしてカタログを作るという発想すらなかったのが

正直なところです。

で、数年前からカタログを作り出したのですが

全商品をラインナップとして載せるべきが

社内で全商品を網羅して把握している人間がいない状態で

毎年毎年、あ、あれが載ってないこれが載っていないと、

ポロポロ出てくる始末です。

やっと9割くらいは網羅した、、はずです。

おかげさまで品揃え、種類の豊富さでは全国屈指だと自負しております。

 

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今年に入っていろんなところからお誘いを頂き コラボレーションという形で

商品開発を進めている案件が何件かあります。

それとは別にデザイナーさんと組んで新商品を開発しているものも

数件、急にいろいろ話が動き出しうれしい悲鳴ですがどれも手を抜けませんし、

自社以外の方も巻き込んでなので協力いただいてる方に迷惑をかけることなど絶対に出来ないので

普段の自社独自の商品作りより神経を使います。

でも自社にない発想だったりノウハウを取り込んでより面白いものが出来そうで

わくわくしています。今年の後半には紹介できるものもありますので

自分自身楽しみに仕事進めています。

写真はぼやけて少しだけ今製作最終段階まで来ているものの一部分です。

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和ろうそくの蝋の原料は櫨(ハゼ)の木の実の外殻から生成した油脂分です。

正確にはハゼの木の実の外殻を冷暗所に数ヶ月から1,2年保管し、その外殻を蒸して

圧搾します。絞って抽出した油脂分からごみや不純物をろ過、分離して精製したものを

木蝋(もくろう)といいます。また精製の過程で、日光に晒すと白く変化します。

日光に晒していないものを生蝋(きろう)、日光に晒して白くなった蝋を晒し蝋(さらしろう)や

白蝋(はくろう)といいます。

写真のはぜの木は小大黒屋社屋前にシンボルツリーとして植えたものです。

紅葉緑樹で秋には真っ赤に色づき実をつけます。

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1年ほど前からfacebookというソシャルネットワークサービスを利用しています。インターネット、ツイッター、ミクシィ、ブログ、いろいろなものがあり、情報があふれています。

こういう活用をしたほうがいい、こう使いこなせ!などいろいろなセミナーや解説本など盛りだくさんです。

でも、そういうものにまったく触れないでも何の不自由もありません。

ではなぜ使うのか、、

ビジネスに使う、新しい友達作り、人脈を広げたい、、

確かにいろいろあります

ツイッターやミクシイなど他のものは私には、正直面白さが良さがよくわかりません。

でも、私にとって、facebookはとても面白いです。

これらのツールは、なくても困りませんが、毎日新しい発見や、勉強になることがたくさんあります。

インターネットの世界が特別なことなどまったくなく、現実社会の延長なだけです。

でもいろいろな人の活動や、伝えたいことが溢れ、

自分も和ろうそくのよさや、いいところを伝える媒体として

活用しようと思いますが、宣伝には使う必要はないと逆に思うようになりました。

これで売り上げを、上げようと思うより

、日々の私や、小大黒屋の活動をお伝えすることや、いろんな人との双方向のやり取り、

会社の雰囲気や理念、考え方などや、和ろうそくのよさ、特徴を少しでも知ってもらえればと思います。

このブログも同じ理由です。

でも自分にとっては当たり前のことでも知らない方に良さを伝える、

言葉で説明する難しさを改めて認識し、

ブログやfacebookをやるようになって本当によかったと思います。

こういう活動をすることで自分が何をしないといけないか、何をやっていくのか

考えるきっかけになりました。

 

 

 

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 和ろうそくと西洋ろうそくの違いを紹介するテレビ番組があったようですね。

和ろうそくと西洋ろうそくの違いは

大きく分けて

1、和ろうそくは原料が植物性油脂、西洋ろうそくは石油系のパラフィン

2、芯が和ろうそくは和紙、イグサなど 西洋ろうそくは糸芯

3、和ろうそくは炎が西洋ろうそくと比較して一回り大きい

4、和ろうそくは油煙が少なく、消えにくい

などがあげれると思います。

総じて和ろうそくは自然由来の原料から出来ているといえるとおもいます。

 

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今日7月7日はお西の蓮如さんの小大黒屋へお立ち寄りの日でした。

今まで私は蓮如さんが京都と吉崎を往復するする途中でお立ち寄りになるのかと思ってましたが

それはお東の蓮如さんの場合で、

お西の蓮如さんはは吉崎から福井県内を練り歩き又吉崎に戻るのだそうです。

今まで誤解していました。お西、お東とは浄土真宗の西本願寺派、東本願寺派のことで

福井ではしたしみと尊敬の念をこめて お西、お東と呼んでいます。

 

rennyu2.jpg 明日7月7日は、蓮如さんの御影が吉崎から京都に戻られる途中、

お立ち寄り所になっている家々のお仏壇に立ち寄られます。

小大黒屋も旧北国街道に面していて御影が店の前を通られ、お立ち寄り所になっているので

小大黒屋の自宅仏壇にお寄りいただいています。

一昔前の豆腐売りの鐘のようなものを鳴らしながら蓮如様のおとーりーと声をあげて通られますが

今は随行の方は車とバス、御影は軽トラックに乗ってこられます。

又今年の様子はブログでご報告しますね。

写真は3年ほど前の様子です。

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 北前船は北海道と本州の交易に昭和の初期まで活躍していました。

福井は しゃくだに石や 和ろうそく を東北、北海道に”輸出”し、

海苔、昆布などの水産物を

北海道から”輸入”して交易の中継地として加工して栄えていました。

いまも小大黒屋は北海道との取引がそのころからの名残りもあってか

多くあります。北海道への出荷も、北前船が国鉄の貨車になり、運送会社になり、

今では宅配便で発注後翌々日には

北海道に届いています。

福井には坂井市三国町のみくに龍翔館や福井市の福井県立歴史博物館で当時の資料や史実、北前船のスケールモデルなどを垣間見ることが出来ます。

 

 

和ろうそく燃焼.jpgのサムネール画像

和ろうそくのブログを書くようになって

和ろうそくのことを今までよりいろんな角度で考えるようになりました。

小大黒屋としてブランド化したいとかいろいろ考えたこともありましたが

和ろうそくは生活に根ざした日用品であるからこそ福井では今でも当たり前に使われる文化が

残っているのではと思うようになりました。

ガラスケースに入れてかざるものではなく

当たり前にスーパーやホームセンター、

雑貨店で日用品として買える生活雑貨の一品であること

それが以外に大事なのだと思います。

どこに売ってるかわからないでは使ってもらえない、、

時代とともに販売の場は変わるかもしてません。デザイン、形状も変わるかもしれません。

でも生活者、消費者の視点の日用品を作っていきたいです。

 

 

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2011年6月30日の朝日新聞 北陸版で百年企業という連載で小大黒屋のことを取り上げていただきました。

 

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