2011年9月アーカイブ

 小大黒屋の小売店内の看板のご紹介第二回です。

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これは曹洞宗大本山永平寺の御用達の書状です。

今でもこういう書面を出すのかどうかわかりませんが

昔からの書類の中から父が見つけてかざってあります。

昭和26年というのが歴史を感じます。

また住所が福井市錦中町となっています。

江戸時代から同じ場所でろうそく屋を営んでいますが

住所が時代とともに変わっているのが面白いですね。

このあとたしか呉服町1丁目となり、

その後、順化2丁目になっています。

この書面に載っている大津伊平は私の父で今も小大黒屋六代目当主ですが

このとき7才です。ウチは先代、先々代と病死、戦死と立て続けになくしているので

便宜上、父が幼少から当主になっていました。

沈香蝋燭食用油商という業種になっているのが当時の文化の一部をうかがい知れますね。

 小大黒屋の小売店舗内には昔からの看板などがいろいろかざってあったり

お店の中に昔からあったり、あたらしくつくったり、、

改めてその一部をご紹介します。

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お店に入って正面中央には高さ2mくらいの大黒様の置物がどっしりと

鎮座してます。(実際には俵の上にたっています。)祖母に子供のころ聴いた話では

戦後すぐ、大野の道具屋さんから手に入れたそうで

ウチに来てからでも60年ほどたってることになりますね。

小大黒屋のシンボルであり、守り神でもあります。

今のお店を設計するときこの大黒様をどこに置くかという話から

店舗レイアウトを設計しました。

黒くつやつやと笑顔でお客様をお迎えしています。

永平寺で御征忌が始まりました。

ご案内が遅くなってしまいましたが

9月23日から29日までです。

永平寺まで全国の末寺から

ご参拝に多くの方が訪れます。

永平寺も紅葉が少しずつ始まり

参拝にもいい季節になりました。

 

 

 

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浄土真宗では親鸞聖人の祥月命日に執り行う報恩講という行事があります。

北陸では10月に多くの寺院様がこの行事を執り行います。

小大黒屋でも先週あたりから報恩講のための記念品やろうそくのご注文が増えてきました。

だいぶご注文が混んできました。急ぎの納期などは場合によってはご要望に添えない場合もあります。

なるべく早め、早めのご注文をお願いします。

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秋のお彼岸ですが

台風一過肌寒い本当の秋の訪れを感じる気候ですね。

長袖でないと寒く気候の変わり目で体調など崩さないよう

ご自愛ください。

お墓参りにも行きたいですね。

 

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物産展の準備で仙台に来ています。

台風一過で東京は快晴でした。

仙台はまだ台風の直後でJR在来線は運休だったり、

物産展の荷物が物流の乱れで遅配になってたりと

準備の段取りが狂ってしまった出展者の方もいましたが

小大黒屋の荷物はちゃんと着いて明日からの物産展の準備も万端

チラシにもばっちり掲載していただきました。

1年ぶりの仙台で震災後、常連の方とお話できるのを

楽しみにしています。

震災の跡が全く見えず皆さん何事もなかったように

仙台は活気に満ちています。

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【物産展のお知らせ】 

仙台 藤崎百貨店で開催される『加賀百万石の観光と物産展・日本海の味と技紀行』に参加します。 
場所:藤崎本館  7階催事場
日時:平成23年9月23日(木)~9月28日(水)まで
午前10時から午後7時まで(最終日のみ5時閉場) 

お近くにお寄りの際はぜひお立ち寄りください。 
ネットに載せていない商品も販売しております。 

 

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 和ろうそくの芯の構造は中空になっています。芯は和紙を巻いてつくりその上に灯芯草と呼ばれる

イグサの髄の部分を巻いて芯を作ります。

ろうそくの炎の熱で周りの蝋が溶け、芯から毛細管現象により吸い上げられ

炎の熱で気化してろうそくの炎で燃焼する循環でろうそくは燃え続けます。

 

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 ろうそくの蝋(ろう)にはいろいろな油脂が使われています。

現代でもっとも代表的なものが

パラフィンで石油系の蝋で、原油から抽出生成されて作られます。一般的な白いろうそくがこれです。

和ろうそくの原料は、木蝋と呼ばれる櫨(はぜ)の木の実の外殻から抽出した油脂分です。

また現代では植物由来の原料が多く研究され使われています。

大豆から作ったソイワックス、

ヌカ蝋と呼ばれる米ぬかから抽出した蝋、

蜜蝋と呼ばれる蜂の巣からとった蝋、

昔は鯨の油をつかった蝋もありました。

ヨーロッパでは動物の脂分からもろうそくを作っていたようです。

イベントなどではてんぷら油などの廃油から作ったエコキャンドルも最近は活躍していますね。

 

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福楽 秋号に小大黒屋のことを掲載していただきました。

和ろうそくのこと、小大黒屋のことを書いていただきました。

記者の方が何回も足を運んでいただき丁寧な記事で恐縮です。

福井県下の書店、コンビ二で販売されているタウン誌です。

 

 

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最近よく取引業者の方と商談しているとホームページのほうは

どうですかと今まで聞かれもしなかった方に聞かれます。

ローソク・線香業界の中でネット通販で大成功されている方がいるようで

右へ習えで最近、力を入れ始めてる方が増えているようです。

ただ今成功されている方は業態転換に近いくらいある意味社運をかけてネットの世界に飛び込んだのように聞いています。

ウチの場合は今あるお客様やお取引先を大事にしながら緩やかに時代の変化に対応していきたいという考えと

どちらかというと現実の相対での商売につなげたいという思いのほうが強く

小売店にきていただいたり、ホームページで小大黒屋のことを調べてご来社いただいたり、卸取引につながったり、、

今まで伝えきれていなかったものを伝えるほうに力を入れたいと思っています。

でもお電話で○○県で小大黒屋の和ろうそくを売ってるところを教えてというお問い合わせを

ここ数年いただくようになりました。

ご進物でもらった方が使ってみてよかったのでこれからも使いたいけど

どこに売ってるのかわからないというお問い合わせです。

またデパートの物産展で試しに買ったけど

もっとほしいからどこに売ってるのというお問い合わせも増えました。

福井県内では多くのお店で販売していただいていますが

県外ですと小大黒屋の製品を取り扱っていただいている小売店は余りありません。

そのためのネット販売かなと思っています。

県外からご来店いただくとそれだけで舞い上がってしまうのがほんとのところです。

お客様とつながっている商売が基本で、お顔を見ての対面での販売かお電話か、メールかの差でしか

ないのかなと思ってますが福井の地域に根ざした商売からは外れたくないなと思っています。

 

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船橋東武百貨店で昨日までおこなわれていた北陸石川福井富山の物産展ですが

昨日無事終了しました。

会期中は多くのお客様にご来場いただき

ご好評のうちに終了しました。

多くのお客様とお会いできいろいろな気づきもありました。

来年もまた百貨店に呼んでもらえるようにこれからもがんばります。

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お彼岸がもうすぐですね。

暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったもので

だいぶ朝晩は涼しくなってきましたね。

お彼岸の意味はだいぶ省略して書くと

本来の意味は、悟りの境地のことを指すようです。

彼岸の中日をはさんで前後3日の合計7日間を彼岸会(ひがんえ)という雑節の一つとして数えています。

いろいろムズカシイ話は抜きにしても祖先への感謝を忘れない、お墓参りで、お仏壇やお墓に手を合わせるのも

いいですね。お盆の後のお墓の雑草取り等の掃除ににも時期的にいいと思います。

日本の四季の移り変わりはいいものですね。

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 小大黒屋の会社、小売店舗のある場所ですが

最近よくお電話で場所のお問い合わせをいただきます。

呉服町といえば昔はすぐわたったのですが

呉服町という地名も商店街に残るだけで

今は順化という住所になっています。

福井市の方なら片町の一本西の通りといえばわかるでしょうか。

呉服町通りの最南端の呉服町商店街のアーチの下です。

芦原街道と本町通りが交差した交差点から北へ50mほど、

公衆トイレのある三角の公園のそばです。

 

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 小大黒屋は和ろうそく・薫香の製造販売を江戸時代より営んでいますが

本社1階を小売店舗として一般の消費者の方に小売販売をしております。

寺院関係の方も多くご来店していただきますが

一般の方も多くご来店いただきます。

取り扱い品目は自社製造品の和ろうそく、薫香のほか

主要ローソクメーカーの西洋ろうそくも取り扱っております。

また線香もほぼすべての線香メーカーと取引をしており

店頭にも約400種以上の線香を取り揃え全国屈指の品揃えと自負しております。

またお香、線香のご進物、燭台、仏具関連品なども取り揃えております。

最近は県外からもお客様がいらっしゃることがあります。

スタッフ一同お待ちしています。

お客様駐車場2台完備

営業時間AM9時~PM6時30分

日曜祝日休み(時期によっては日曜祝日も営業しているときもあります)

お問い合わせ0102-22-0986[フリーダイヤル]

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今週は雑貨業界の日本屈指の展示会ギフトショーが東京の国際展示場ビックサイトで開催されていたので

催事の応援の前日に見学してきました。毎回20万人以上が集まる展示会です。

広すぎて全部は1日では見れません。

10年以上年2回必ず毎回見に来て、過去単独で3回、福井のアンテナショップ291枠で2回

出展しています。

見学にいくたびに新しい発見や刺激を受けれて製品づくりには大事だと思っていっています。

でも今回はろうそくメーカーの出展はゼロでちょっと驚きました。

前々回は和ろうそくの同業者も出展してたりとウチもがんばんないとなと刺激を受けます。

いろいろなセレクトショップ的な取り扱いの出展業者の中に

アロマキャンドルも並べてるという企業が逆に多かったです。

時代の変化をこういう部分ですこし感じます。

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昨日は船橋の東武でおこなわれている石川福井富山の物産展が始まり

初日応援でデパートで1日販売をしていました。

震災後はじめての関東地区での催事でした。

非常用ローソクのお問い合わせは

少なかったので、結構皆さんご準備してしまっていると感じましたが

例年より多く感じたのが燭台に関するお問い合わせです。

ウチにあるろうそくに合う燭台がないからさがしてたからちょうどよかった!と何人もの方から

声をいただきましたが

普通の燭台がほしいといわれるのですが

デザインを抜きにすると芯の太さ、長さがローソクメーカー、燭台の製造メーカーそれぞれで違うのです。

 

ですからろうそくに合った燭台をお使いください。

しっかり固定してください。としかいえません。

小大黒屋のろうそくに合うサイズの燭台はご提案できますが

他社メーカーのはほんとに規格が違うので

なんともいいかねるのです。

安全に使っていただくにはろうそくにあった燭台をお使いください。

 

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今日9月8日から14日まで 船橋東武百貨店6階で

石川福井富山の物産展がおこなわれます。

(最終日は16時閉場)

小大黒屋も出展します。

船橋にお邪魔するのも確かこれで4回目!

だいぶ常連のお客様も出来ました。

お近くの方はどうぞお立ち寄りください。

 

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 ここ数日、県に提出する書類と格闘していました。

伝統産業に関する自社の技術力を冷静に第三者的な視点で

評価し、書くというのはかなり気恥ずかしいのを通り越して

辛いです。

自分たちの常識が他社の非常識だったりその逆もあったり、

自分たちの強みや技術力を文章化するのは難しいですね。

やっぱりしんどいです。

ですがこのブログが考えを整理するのには

とても役立ちました。

意外と自分たちでは強みだと思っていないことが強みだったり

お客様に教えてもらったり、、

だてに長いこと商売やってるだけではなかったのかなと

ご先祖さまに感謝するきっかけになりました。

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今年は浄土真宗開祖の親鸞聖人の750回大遠忌です。

そのため従来より多くの寺院様から記念品に和ろうそくをお使いになる予定での

お見積もり依頼をお盆明けからいただきくようになりました。

種類豊富に朱の和ろうそくの2本入りやお線香とセットになったものなど

いろいろ取り揃えておりますので

お気軽にお電話ください。

ご予算に応じてご提案させていただきます。

もちろん、のしの印刷、包装なども対応させていただきます。

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 小大黒屋のお客様には1年に1回だけご注文をいただくというお客様が多くいらっしゃいます。

秋は浄土真宗の行事で報恩講という親鸞聖人の祥月命日の行事を執り行う寺院が多く

お電話で去年と同じ和ろうそくを同じ数だけお願い!値上げしてますか?と

確認とご注文のお電話を一緒にいただく場合が多いです。

お客様の履歴は残してありますので、お客様自身がどんな和ろうそくをご注文されたか覚えていなくても

お調べして同じ和ろうそくで対応させていただいています。

 

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和ろうそくの良さとはなんでしょう?

原料が植物性で自然にやさしく、お仏壇の金箔をいためにくい、

芯が和紙でできていて中が中空で常に空気が供給され

芯の吸い上げ方が紙の繊維分によってむらがあり、

炎が常に一定の形ではなく

ゆらめき炎が常に形を変える燃え方も特徴です。

今日は福井産業支援センターで広島県熊野町の化粧筆の白鳳堂の部長さんの講演を聞きに行きました。

伝統産業で自分たちの筆のよさを認めてもらうまでの苦労の道のりの話をお聞きしながら

自分に置き換えて和ろうそくの良さをどう消費者に伝えてわかってもらえるか

考えながら聞いてました。

筆は道具なり。使ってもらってはじめてよさがわかる。

和ろうそくも日用品として使ってもらってはじめてよさがわかる。

通じるものを感じました。

 

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