そろそろ福井も春めいてきてほとんど雪もなくなりました。
浄土真宗の寺院さまではそろそろ永代経という行事の準備が始まりだし
小大黒屋へもご注文や、お買い求めにこられる寺院関係のかたも
ふえ始めました。
春のお彼岸も間近です。
そろそろ福井も春めいてきてほとんど雪もなくなりました。
浄土真宗の寺院さまではそろそろ永代経という行事の準備が始まりだし
小大黒屋へもご注文や、お買い求めにこられる寺院関係のかたも
ふえ始めました。
春のお彼岸も間近です。
今年は親鸞聖人の750回大遠忌の年です。浄土真宗各派で大きな行事を予定されています。(一部の宗派さまは来年)
福井は浄土真宗の門徒の方が多く、皆様菩提寺の本山に今年は行かれる方も多いのではと思います。
寺院での行事も多くいろいろな場面で和ろうそくも使われるのではないかと思います。
仏教もだんだん形骸化してきてお葬式のときだけ仏教を意識する方も多いのではないでしょうか?
福井新聞で去年から親鸞なう という福井と仏教、宗教を考える記事が掲載されてますね。
とても興味深く読んでます。時代とともに日本人の宗教観も変わってきますが祖先、先人を想う感謝の気持ちは忘れたくないですね。
和ろうそくの原料は元来、木蝋(もくろう)と呼ばれる植物性の蝋です。
うるし科の紅葉緑樹である櫨(はぜ)の木の実の外殻を蒸して圧搾して抽出した油脂分の不純物をろ過し、
精製したものが木蝋(もくろう)と呼ばれる蝋(ろう)です。
30年くらい前から極端に木蝋の生産者が減り木蝋が手に入りづらくなってきました。
困った和ろうそく生産者たちが精鑞業者に呼びかけ木蝋とほぼ同じ成分の植物性油脂の生産が始まりました。
東南アジア原産の樹木の実から精製した蝋だそうです。
小大黒屋では一般の販売はこの蝋を主原料とした和ろうそくを生産販売しています。
また元来からの櫨蝋の和ろうそくは”純木蝋(じゅんもくろう)”と呼んで分けて販売しております。
元来の和ろうそくをお求めになりたい場合は純木蝋とご指定ください。
型から抜いた和ろうそくの形を整える
人間は時代と共に生活スタイルも変化していきます。畳中心の家が洋間が多い家が
主流になり、正座、胡坐からいすへと、、
和ろうそくも一番需要がある大きさは、数年前までは
当社では2号サイズ(約50分燃焼)でした。
それが最近は1号サイズ(約30分燃焼)が一番需要がある大きさになりました。
県外のお客様中心にもっと燃焼時間の短いのをという声が多くなり
豆ちびというサイズ(燃焼時間15分)を3年前に作りました。
首都圏の方中心にご好評です。
福井ではお経さん1本分の長さということで1号より短い燃焼時間は
今もそれほど需要はありません。
地域やそれぞれの生活に根ざした日用品として使っていただくには
生活者視点を忘れたくないですね。
和ろうそくは炎が危ないから使いたくないという声をたまに聞きます。
炎ですからもちろん火事になる可能性もあります。
ですが正しい使い方をしていれば火事になることはまずありません。
不燃性の燭台に固定して和ろうそくの先に火をつけて、そばを離れるときは必ず火を消す。
火事になってしまう場合は、この正しい使い方をされていない場合がほとんどのはず。
包丁だって正しい使い方をしなければ怪我をします。
この時期火事のニュースが続きます。
先日も愛知の老舗の和ろうそく屋さんが火事というニュースがありました。
火事の原因は漏電だそうです。和ろうそく屋の火事イコール和ろうそくは危ないと
言う印象をもたれてしまうと残念です。
物には正しい使い方があり、それを子供たちに教えるのは大人の務めです。
危ないからダメでは文化は残っていきません。
火事のニュースが続き増すが
皆様、正しく火と付き合っていただきますよう
和ろうそく屋は願っております。
木型に芯を入れ蝋を流し込む
蝋が固まった後型からはずし整形してさらにもう一回上掛けを掛けるものもあります。
木型の製作には当社は2~3年の製作期間がかかる、かなり手間と時間と工夫の要るものです。各ろうそくメーカー独特のノウハウがあり、当社もこの木型を大切にしています。
和ろうそくのサイズや大きさのお問い合わせが多くなりました。
インターネットの時代でホームページから写真で見えるため
より情報が今まで伝わらなかったところまで伝わるようになっても
伝える側の情報が拙いとよりお手数をおかけしてしまうと最近痛感しています。
和ろうそくの詳細なサイズ規格表を用意しました。
ご入用の方はご参照ください。
竹串に和紙を巻き、芯を形成する。
その和紙の上から灯心草(福井ではとうすみと呼ばれています。)を巻く
その出来た芯を蝋につけて固める
灯芯草は皮をむいた髄の部分を使います。
連日福井は大雪で雪かきで皆さんお疲れのようです。私も筋肉痛で今朝は寝坊してしまいました。
これだけの雪は久しぶりですが福井も昔は毎年ここまでひどくはなくても50cm前後の雪は
積もっていました。雪かきや雪に対する備え、そういうものが最近は暖冬で疎くなっていたのは確かですね。
永平寺本山からも雪かき協力の要請が御用商組合員にもあり、
小大黒屋も永平寺御用商会員なので
昨日今日と連日雪かきのお手伝いに上がっています。
あれだけの数の雲水さんたちがいても除雪が追いつかない。
雪深い永平寺でも建物を雪から守らなくてはいけないので除雪はとても大事です。
福井という風土の中で生まれ育ち、福井が大好きでこれからも福井で生活して
福井を離れることはないですが雪ともうまく付き合って行きたいです。