2013年10月アーカイブ

 先日 福井デザインセンター主催の講演会に鯖江まで行って来ました。

地方の物産や農産物をデザインする高知在住のデザイナー梅原真さんです。

高知の仕事しかしないという自己ルールを数十年守っていたそうで

最近はいろいろ他の地方のものも手掛けていらっしゃるそうですが

90分の講演は最初の高知の朝市の写真の説明から引き込まれ

あっという間に終わってしまいました。

デザインと言うのは形とかパッケージではなくどうやって売るか、

マイナスのデメリットをプラスに変換するものという話に凄く引かれました。

地方にはネガティブな要素がいっぱいありますが

それをプラスに変換することがデザインだという考え方。

つよくひかれました。

http://colocal.jp/topics/think-japan/innovators-intaview/20130225_15709.html

梅原さんのインタビュー

デザインセンターの講演は凄くいい内容が近年多く凄くためになっています。

 

 

 2013年10月23日から29日まで熊本つるや百貨店で金沢能登と福井展を

行います。

熊本での物産展は結構回を重ねているので

常連のお客さんも多く1年に一度を楽しみにしていただいている方も多い場所です。

全国の物産展はいろんなお土地柄やその土地の風土などいかないとわからないことを

実感できて楽しみでもあります。

 turuya.jpg

 

福井でも商工会議所や自治体などが色々な商業振興産業振興の政策の一環として

展示会やフェアをいろいろ開催しています。

先月は招介忘れてしまいましたが丹南産業フェアに商品を展示させていただきました。

また、現在はグッドデザイン選定商品として県庁1階ロビーで商品を展示していただいています。

昨日は商工会議所の福井の手土産展というイベントに参加させていただきました。

福井でもこういうイベントが色々盛んになってきましたね。

産業振興で福井もより元気になってほしいです。

 

和ろうそくがこれからどういうふうに使われていくのか?

和ろうそくは世の中に必要なのか?

小大黒屋はどう在り続けるべきなのか?

30年後も存続しているにはどうすべきか?

 

ここ数年ブログを書くようになって特に自問自答する時間が増えました。

その答えのひとつがこのアロマ和ろうそく灯之香です。

150年近く続く会社をどうやったら次世代に受け継がすことができるか?

和ろうそくという文化、仏事で和ろうそくを使うという生活の中でのシーンが30年後も

日本人の生活に根付き続けるのか、、、などなど

色々自問自答して考えてばかりの時間が多かったです。

その中で仏事という枠を外し、領域を広げ、

日本人の生活の中でインテリアとして、生活の中で潤いを感じてもらう生活用品として

和ろうそくを作れないか、和ろうそくを使うシーンを提案できないかと考えるようになってきました。、

そういう考えが芽生え始めた頃に東日本大震災があり、

停電の中和ろうそくを灯りにほしいというお問い合わせが多く寄せられました。

より安全に使っていただき、より生活に寄り添った日用品として

和ろうそくを作りたいという思いが強くなり、

今の日本人の生活の中に溶け込むデザイン、安全に、

今までの和ろうそくの領域を超えた可能性を

広げたいと考えるようになりました。

 

日常の仕事の中ではどうしても限界があるので夜、通常の仕事を終えてからの

深夜の作業になることが多く、体力的にもしんどいこともありましたが

深夜の凛とした静寂の中、黙々と試作を重ねていくと、いろんな思いがよぎり、

製造を離れて営業全般を受け持つようになって10年以上経ちましたが

やはり、製造が一番自分にはあってるんだなと感じることが多く、

製造に没頭でき充実した時間を過ごせました。

毎日製造に漬かっていた頃と比べて製造の勘が戻るまでイライラしっぱなしの時期もありましたが

手の感覚が戻り、勘が戻ってくるに連れて

やればやるほど夢が広がり、これもしたい、あれもしたいと可能性が広がってきます。

ですがやっていて実感したのは製造するだけではメーカーとは呼べないということ。

つくって、そのものの良さ、作り手の考え方、思想をちゃんと伝えて、伝わって、

生活者の手にちゃんと届けることができること、ちゃんと営業、販売できること。

これが必要不可欠だということです。

作りっぱなしでも売りっぱなしでもダメでこのサイクルを循環して

初めて日用品としての存在があるのではないかと思います。

グッドデザイン賞への挑戦はそのために自分たちだけがいいものだと思っていてもダメだと思い、

外部の方々の評価にどう写るかという挑戦でもありました。

審査員の方の公表のコメントを見ると本当に自分たちが商品を通して伝えたかったことを余すところ無く

拾い上げていただいていてジーンときてしまいました。

後はちゃんと生活者の手に届ける努力をすることです。売れなければ作り続けることもできません。

自己満足で終わらないように地に足の着いたものづくりを続けていくために

ちゃんと良さを伝えて作るのと同じくらい、売ることにもプライドをもって邁進していかないといけないと

実感している最中です。

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和ろうそくの可能性を広げたくて昨年から開発続けていたアロマ和ろうそく灯之香が

グッドデザイン賞2013を受賞しました。

開発からデザイナーの方に関わってもらうのも初めての試みならば、

こういうプロダクトをゼロから立ち上げるのも初めての試みで

走りながらどうやって進めるのか思い悩み、考え調べを繰り返し、

試作、試作、試作といくつ作ったかわからないくらいの試作を繰り返し

暗中模索で進んできました。

色々細部まで拘って制作したものがこうやって外部の定評ある組織の審査に

認められるというのは

たいへんはげみになりますし、凄く嬉しいです。これからもがんばっていきます!

審査員のコメント

ろうそくの直径と芯の太さの絶妙な釣り合いにより、円柱の外側を壁のように残し、中心部だけが溶けていく独特のスタイルが生まれた。ロウの壁を透過して見える炎の明るさがとても美しく、さらにその効果を高める和紙の装飾も上品な風景を作り出す。豊かな大きさと十分な重量があり、多少の風でも安全に使うことができる。植物由来の穏やかな香り、丁寧にデザインされたパッケージ、シンプルな造形と機能性が両立したクオリティの高い製品である。

というコメントに私達が作りたかった思いが込められています。

最後になりましたがこのプロジェクトに関わってくださった関係者、協力してくださった方々、

応援してくださった方々にほんとうに感謝です。ありがとうございます。

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 グッドデザインのサイト

 灯之香のサイト

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