2011年11月アーカイブ

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和ろうそくをどういう場面でどういう人に使ってもらいたいか?

今まであまり考えたことがなかったですが

ものづくりをしていく上でとても大事なことだと学びました。

仏事でお寺の本堂で灯して使ってもらいたい。

お仏壇で使ってもらいたい。

生活の中でお酒の席などで電気の明かりを落として

ほのかな和ろうそくの明かりで時間を楽しんでもらいたい。

どのように使ってもらいたいかで作る製品のデザインも

おのずと変わってくる、、、今一番考えていることです。

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 今日昼過ぎに外出先から会社に戻ると、、

通りを塞ぐくらいの大型バスが会社の前に止まってズラズラ人が降りてきて

皆さん 小大黒屋の中に入っていく、、

何事かと表に出てみてるご近所の方も

いらっしゃってちょっと驚きました。

永平寺へ他県のお寺様が檀家さんを連れて参拝に行った後、お帰りの途中で

お立ち寄りになったようです。

バスが行くのでという話はきていたらしいのですが

10tトラック並の大きさの観光バスでちょっと驚きました。

道を挟んでお客様駐車場があるので

駐車スペース5台分!を使ってバスも駐車でき事なきを得ました。

お立ち寄りいただけるだけでありがたいことです。

福井の隠れた観光スポットになったりして(笑)

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昨日は福井の名勝 養浩館にいってみました。

地元の人には”お泉水(おせんすい)”という呼び名で親しまれていたところです。

20年近く前から福井市が10年くらいをかけて周辺を含め整備し、立派な昔の面影を

たたえた松平家の別邸が庭園としてよみがえりました。

私が子供のころは結構草ぼうぼうの荒れ果てた感じで近所の子供たちがザリガニ釣りしたりと

それはそれでのどかな感じでウシガエルの鳴き声がうるさい位の場所でした。

今は こじんまりとして庭園の華美でなく、それでていて日本の侘びさびを感じさせる

松平家の気風を反映した庭園に整備され、福井を代表する名勝として当時の姿を復活させ

福井を代表する観光景勝地となっています。

京都の寺院などとは一味違い、こじんまりとしながらも、のどかさや、侘びさびがにじみ出る雰囲気は

時間を忘れたのどかな時を過ごさせてくれる場所です。

池の周りを歩くと井戸から湧き出る水が池に流れ込む場所があったり、(ポンプくみあげかと思ったら隣で見て浮いた御夫人に本当の湧水だと教えていただきました。)

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10年以上福井にいながら入ったことがなかったので観光客気分で福井の秋を味わえました。

ちょうど雪ずりも終わったころで紅葉も美しく、着物姿の記念撮影している女性も数人いて

絶好のタイミングでした。

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アメリカの庭園専門誌!(そんなのがあるんですね。)が決める日本庭園ランキングで第3位に選ぶだけのことはあります。

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 先日、我が母校 順化小学校で全校生徒の前で

和ろうそくの話をしました。

自分の娘、息子もその中に混じっていて

後から聞いたら漢字ばっかで何言ってるかわからんかったと

駄目だしされましたが

その娘のいるクラスの子達からお礼の感想文集をいただきました。

いろいろな感想があって読んでいて面白かったです。

自分の娘も含まれているのですが、、、感想は書かないでおきます(笑)

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 私は福井県中小企業同友会という団体に入っています。

あまり出席は出来ていませんが今回この会でfacebookについて

お話しする機会をいただきました。

私の後に米五みその多田さんがお話されました。

私の話は初心者向き、多田さんのお話は深く,facebookというより

会社、社員、お客様 三者の関係を考える深い話で私もかなり考えるきっかけに成りました。

Facebookは好きでやっていますがあくまでツールであり、基本ははがきやファックス、チラシと

同じですというお話をさせてもらいました。

自分の和ろうそく製造業という立場を通して何が出来るか何を伝えることが出来るか

ブログを書くようになって考えるようになってきました。

 

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年の瀬も聞こえ始めたころ、12月初旬の時期になると、

喪中はがきが届くこともありますね。

遠方の方のご家族のご不幸を気がつかず、喪中はがきで知るということも

しばしばあります。

そういう場合、遠方でお仏壇にお参りにいけない場合、

ろうそくや線香のご進物をお送りするのもひとつです。

故人への感謝やお悔やみを形にしてうかがえない遠方の方へ

お送りする。そういう心の配り方もあります。

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報恩講が多くの寺院様で終わり、小大黒屋の出荷も
だいぶ落ち着いてきました。

しばらくすると今度は寺院様の年末年始の檀家様向けの記念品用の和ろうそくや
線香の小箱のご注文が増え始めます。

寺院様の名前を印刷した、熨斗かけしたり、セット内容をいろいろ変更したり、
細かい仕様のご注文が多くなるので間違わないように受注や出荷の担当は気を張
る時期を迎えます。

例年ご注文をいただける寺院様に前もってご注文をいただきに伺っても
年の瀬になってからしかご発注をいただけなかったり
どうしても12月後半にご注文が集中します。

小大黒屋では小額の記念品用の和ろうそく、線香のセットなど
品揃え豊富にご用意しています。
細かい熨斗印刷などもご対応させていただいています。

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今日は私の母校 順化小学校全校児童200人のまえで

和ろうそくの話をしてきました。

3時間目の授業の一環として

ようこそ先輩というNHKの人気番組の企画にならって

和ろうそくのお話をさせてもらいました。

いきなり玄関に大きくようこそと名前が張り出されていてビックリ!

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1年生から6年生まで真面目に静かに最後まで私の話を聞いてくれました。

どんな話をしていいかだいぶ思案しましたが

和ろうそくの特徴や、歴史、原料、作り方など資料をまとめていると

自分の勉強にもなりました。

ちょっと難しい過ぎたかなとも思いましたが1年生から6年生までだと

どんな話をしていいのかも難しいですね。

ちなみにわたしの話の1ヶ月ほど前に同じ企画でお話したのが

ボクシング世界チャンピオンの清水選手、

その1年位前がすし職人のコンテストで全国大会で入賞した有名店のすし職人

とハードル高すぎの人選ですが

私の後に話す人のためにハードル下げておきました(笑)

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 最近はお仏壇のない家が増えてきているそうですね。

お葬式があってもお仏壇をいろいろな事情で用意しない家も
増えているそうです。

住宅事情や、管理や 従来の慣例の簡略化など
いろいろ事情はあるでしょうが
生活様式や価値観の変化が一番大きいのではないでしょうか。

生活様式、価値観が変化しても
変わらないのは故人や祖先を偲ぶ想いです。
故人のことを偲び冥福を祈る、祖先に感謝の想いをいだく。

時代が変わっても大切にしていきたいものもありますね。
小大黒屋も和ろうそくの製造メーカーとして
時代が変わっても故人を偲ぶコトを表現する生活用品として
どう製品作りに生かしていくか最近はそんなことも考えています。

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線香の原料の相場が上がってきているようで

来年にいろいろなメーカーの値上げのうわさがちらほら出てきています。

12月に一部、製品の値上げを発表した線香メーカーもあります。

和ろうそくの原料も実は数ヶ月前に木蝋が上がりました。

製品の価格に転嫁出来ていませんが

そう遠くない将来、あげないといけなくなってきています。

デフレの世の中ですが原料高には勝てないのが正直なところです。

 

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最近、福井県外の専門店様からお取引のお問い合わせをちょくちょくいただくことが増えました。

今まではこっちから商談にいってもあまり相手にされないことのほうが多くて

福井県外は和ろうそくの文化が違うので規格や色、大きさ、慣習などで取引が

難しいのではと勝手に思い込んでいたのかもしれません。

和ろうそくの文化が根ざしていて、しっかりとした和ろうそくの製造業者さんがいらっしゃる地域でも

お問い合わせをいただけるようになりました。インターネットのおかげなのかもしれませんね。

でも裏を返せば、福井のお取引先も 県外の和ろうそく製造業者に同じようにお問い合わせしていることも

あるかもしれないですね。

それを考えると小売店さんもいろいろ変化を求めてより魅力的な品揃え、よりいい製品を

日々探しているということです。

小大黒屋もそのご要望にお答えできるようにがんばっていかなくてはと考えています。

和ろうそくの品揃えをお考えの専門店の方でご興味のあるところはお声をかけて下さいね。

 

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青森に車で11時間かけて昨日早朝につきました。

今日、11時間かけて又帰ります。1泊4日という強行日程です。(笑)

昨日は時間調整で青函連絡船のメモリアルシップ八甲田丸を見学しました。

船の中が博物館になっていて青函連絡船の歴史が丸わかりの展示で連絡の貨車や国鉄時代のものも展示されていてました。

小大黒屋も和ろうそくを明治時代から北海道に送っていました。

輸送方法も北前船、国鉄貨車、郵便小荷物、宅急便と、時代とともに変わっていきます。

祖母に

”昔は製材所でおがくずをもらってきてりんご箱に おがくずを詰めて和ろうそくを国鉄でおくってたんや”

というのを聴いた記憶が蘇ってきました。

りんご箱にろうそくが割れないように荷造りするのは凄く厳重に荷造りしたというのを聴いた記憶があります。

 

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昨日のニュースで日本全国47都道府県の幸せ度調査で

福井県が1位になったというニュースがありました。

いろいろな指標を数値化しての結果だそうです。

福井は健康長寿で、失業率が低く、

子育て、教育に関する施策がしっかりしていて、、、

と、いうことのようです。

福井県民として素直にうれしいですが

日本中誰もが自分の住んでるところが1番と思っているのではないでしょうか。

自戒の意味もこめて隣の畑と比べるよりは昨日の自分と比べる、そんな考え方で

日々一歩づつ前進したいですね。

小大黒屋は福井のブランド大使として物産展などでも福井の良さを県外の方にアピールしています。

観光に見える方も福井の良さを知っていただけたらと思います。

 

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 中学生が2人社会見学に小大黒屋に見えました。

自分たちで計画を立て、見学のアポを取るところから自分で行い、

取材して、レポートに仕上げるという社会勉強の一環のようです。

かわいらしい中学1年生の2人が見えました。

私の説明を一字一句書き漏らすまいと必死でメモを取る姿に

こちらもしゃべるスピードを落として丁寧に和ろうそくの特徴や作り方を

説明させてもらいました。製造の現場も見学してもらいました。

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予定より早くいらっしゃったので学校へ戻る時間が

だいぶあまったので、絵ろうそくの絵付けの体験もおまけでしてもらいました。

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最初は緊張していた生徒さんも絵付けは楽しくやってもらえたようでよかったです。

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子供の見学を迎えるというのは多分2回目でしたが子供にもわかるように説明するというのは

自分の勉強にもなるというのがわかり貴重な経験でした。

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 浄土真宗の秋の行事で報恩講という行事があります。

親鸞聖人の祥月命日を記念した行事で

毎年北陸福井では秋に浄土真宗 各寺院で執り行われます。

福井では親しみをこめて”ほんこさん”と呼んで、厚揚げなどの精進料理を

食べる習慣があります。

 

福井は厚揚げの消費量日本一で男女ともに健康長寿2位です。

厚揚げ、大豆は健康にいい長生きの秘訣かもしれませんね。

報恩講では朱色の和ろうそくを使うのが一般的です。

各家庭でおこなわれる月参りも朱色の和ろうそくを使うことが多いです。

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 京都で11月1日、2日に全国仏壇仏具振興会主催の展示会があり、小大黒屋も

協賛会員として和ろうそくを出展していました。

期間中多くのご来場者の方にお立ち寄りいただきありがとうございました。

ほとんどがお仏壇ばかりでしたが、

和ろうそくの出展は小大黒屋以外でも もう1社ありました。

普段あまり同業の方とお話しする機会がないので大変有意義な時間でした。

お客様や同業者、近隣業種の方とお話していると

多くの気づきやヒントをいただき これからの営業に役立てるアイデアを

多くいただきました。来年に向けて課題もあがりましたので来年に向けて

がんばります。

 

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 木蝋は和ろうそくの原料として広く普及していましたが

電気の普及に伴い需要が激減し、
また安価で製造しやすいパラフィンの西洋ろうそくの製造機、製造技術が
ヨーロッパから輸入され
和ろうそくは需要が減り、木蝋の需要も減りました。
 
木蝋の生産農家も時代とともに みかんなどの生産に転向して
生産量も減少しました。
 
30数年前 木蝋の生産者が一気に減少したあおりで
数年にわたって木蝋不足が続き和ろうそく製造業者が生産できない時代がありました。
 
小大黒屋も在庫を消化しながらも
需要にこたえられない時代があり、
 
木蝋に変わる植物性油脂の開発を模索していきました。
精鑞業者で植物油脂の和ろうそくの木蝋に
成分が近く燃焼も同じように出来、和ろうそくの特徴である、
金箔をいためないという特徴を持った油脂の調合がうまくいくようになり、
その原料での生産を主に今に至ります。
 
現在では木蝋の供給もある程度安定してきたため
木蝋製の和ろうそくも小大黒屋でも再開しています。
 

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11月14日まで奈良の国立博物館で正倉院の宝物展を毎年恒例で

やっています。

今年は私たちの線香、ろうそく業界ではかなり話題になっていて

歴史的に有名な香木「黄熟香(おうじゅくこう)」という香木も展示公開されます。

蘭麝待(らんじゃたい)という名前でも知られています。

これは50年に一度くらいの間隔でしか一般公開されず

大変貴重な機会です。

この香木は 足利尊氏や織田信長、豊臣秀吉、明治天皇、など

時の権力者が所有して権力の象徴とされ

応仁の乱もこの香木をめぐって始まったといわれるほどです。

歴史的に見て数回しか削って焚いたことがないそうですが

実際には数十箇所けずった跡があるそうです。

 今日は祝日でしたがちょっと無理して東京へ

インテリアライフスタイルショーとオーガニックエクスポという展示会に

いってきました。

とてもデザイン的に洗練されたメーカーばかりが

出展しているブースばかりで

参考になるというよりは凄いなーで終わってしまった感ですが

こういう展示会に出展できるようなメーカーになりたいなと思いを新たにしました。

で、その中で数年ぶりに以前、仕事をご一緒させていただいたことのあるデザイナーの方と

再会できました。

以前おいしいキッチンというプロジェクトに参加していてそのときの

ディレクションを担当していただいた酒井俊彦さんというデザイナーの方です。

以前からデザインしっぱなしでなく市場で売れるものをつくって、実際にリスクをとって売ることに責任を

もっていきたいとおっしゃっていたのを実行に移し

http://ec-sample.shop-pro.jp/

サンプル というプロジェクトをご自身で立ち上げられプースをかまえ

出展されていました。

ちょっといいことをやっていくということで 捨てられてしまうあまった車のシート用の布だったり、

間伐材だったり、をつかってプロダクトをしていくということのようです。

私なりの解釈では、サステナブル(環境に付加を与えず持続可能なこと)というキーワードを

ちょっといいことというよりわかりやすいキーワードに変えて落とし込んであざとくなく、流行でない

ものづくりの思想に盛り込んでいく、かなり共感できる考え方でした。

これからも興味をもって見守っていきたいプロジェクトです。

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今度の土曜日 11月5日に福井市駅前西口で灯りと音楽の夕べと題したイベントがあります。

第2回となる今回は、蝋燭の灯りで福井城のお堀に存在していた城門を現代風にアレンジして表現します。当日は、JAZZの生演奏が灯り空間と同化する優雅な時間をご提供いたします。また、キャンドルや写真を撮影してプレゼントいたします。
日程 平成24年11月5日(土)17:30~21:00
場所 福井駅前西口 芝生広場
主催:福井あかりプロジェクト「光福物語」

とのことです。福井市中心市街地サイトマガジン あそびねっ より

私もいきたいけどいけるかな、、雨が降らないことを祈ってます。

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