2011年4月アーカイブ

金ろうそく.jpg 

このブログのおかげではないでしょうが、、、、、

今日若い男性女性のカップルが金色の和ろうそくを

ご注文に見えました。

金の和ろうそくは僧籍の方の仏前での結婚式に使われます。

華燭の典といわれるようにろうそくの明かりは結婚式には欠かせないものですね。

 

 

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和ろうそくの保存の仕方ですが

斜めに立てかけたり持たせかけて長時間(数日以上)おいておくと

夏などは和ろうそくは反ったり、曲がったりする場合があります。

また和ろうそくの上に重たいものを載せておくと長い時間かけてゆっくり

プレスをかけるように潰れてきて形が歪みます。

冷暗所で多湿を控えた場所に安定的に保存していただくのがいいです。

生棒和ろうそく.jpg

 

 和ろうそくの肌の色は地域によって異なります。

福井、滋賀などは生成りの緑がかった色、金沢、富山は漂白された晒しの色

滋賀の一部と岐阜、京都は乳白色の顔料を調合した色 といった具合です。

地域地域の文化として和ろうそくが残っている地域ほど和ろうそくの色に対しては

一様に定番のイメージがありほかの色では違和感を感じられるようです。

地域の伝統の文化は大切にしていきたいです。

 

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 昨日はひさしぶりにのんびりした日曜でカミさんと福井県立美術館へ

NHK大河ドラマ特別展 江~姫たちの戦国 という展示会に行ってきました。

有料で音声ガイドのイヤホンのナレーションは鈴木保奈美さんという凝り様で

NHKとのタイアップで東京、福井、滋賀と開催されるようです。

かなり見ごたえがある展示物ばかりでした。

ゆかりの品の中に燭台や火消しの道具などないか期待しましたが

棗などはありましたが燭台はありませんでした。

ドラマの中では火消しを使って和ろうそくの火を消すシーンなどもあり

細かい部分で丁寧な作りかたを感じてます。

5月29日まで福井県立美術館で開催されてます。

http://www.nhk-p.co.jp/tenran/20101101_114547.html

niji_akari.jpg

 最近 和ろうそくの新しい商品作りに取り組んでいます。

そのため燃焼試験を繰り返して毎日 和ろうそくの灯をずーっと

見ていることが多くなっています。

炎を見つめているとなんともいえない気持ちになります。

時間が経つのを忘れて みてしまいます。

仏事以外の用途でも ライトアップや生活の中に

和ろうそくの明かりを取り入れる提案がある商品も

作っていきたいです。

 

 2011年04月21日15時32分06秒0001.jpgのサムネール画像

福井新聞2011年4月21日朝刊に

震災、計画停電にまつわり買占めや需要の変化に関しての取材を受けた記事が

掲載されました。

ろうそくも計画停電の影響で首都圏を中心に一時的に店頭から商品が消え

北陸福井の当社にまで問い合わせが増えました。それにまつわる記事です。

 作業IMG_7842.jpg

和ろうそくの製造の最盛期というのはありません。1年を通してこつこつ作り続けます。

たまにお盆前に製造最盛期ということで取材させてほしいという依頼が舞い込みますが

出荷の最盛期は7月前半で8月は販売の最盛期で、すでに小売店では展開始まってるときです。

1年を通してこの時期はこの大きさのろうそく、この時期はこの種類、というように

なんとなく季節で生産計画が不文律で、できています。

うちでは、この4月後半から梅雨の時期までは

純木蝋のろうそくをを集中して作っています。

 生棒和ろうそく.jpg

小大黒屋の和ろうそくの色は、うぐいす色に近い色です。生成りの色で生(き)と呼んでいます。

ほかには朱(しゅ)色、

さらし(晒)、

白(乳白色) 

の4種の色があります。

 

 灯の回廊20110416.jpg好評のうちに福井市足羽山愛宕坂の和ろうそくでのライトアップ

灯の回廊 4月17日までで終了しました。

私は4月16日にぎりぎりで見に行ってきました。

土曜の夜ということでかなり人でも多く

桜も少し散り始めて強い風が吹くと桜の花びらが舞うという絵に描いたような

風流な風景が楽しめました。

和ろうそくもきれいに燃えて雰囲気よかったです。

少し肌寒かったですが帰りには足羽川堤防も歩き夜桜を満喫しました。

カメラの技術がないのが残念。美しさの半分も写真では伝わりません。

 

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 絵ろうそくはどういうときに使うのですかとたまに聞かれます。

もともと雪深い地域で生花が撮りづらい時期に

ろうそくに花の絵を描いて仏前にお供えしたといういわれがあります。

枯れない花をお供えするという意味があります。

東北では観光土産としても有名です。

今では仏事以外でも外国へのお土産や

和のしつらえのインテリアに、おひな祭りの飾りにと用途は色々です。

 

 photo_zairyo.jpg

 

和ろうそくの原料は木蝋です。

木蝋とは櫨(はぜ)の木の実の外殻を蒸して圧搾して精製したものです。

30年ほど前に、この木蝋が手に入りずらいことが数年続きました。

そのため代替的に同じような化学組成式の成分の植物性油脂を探し

東南アジアから輸入した原料を国内で精製した植物性油脂を主原料にして

和ろうそくの製造を続けました。

今では櫨から作った木蝋も価格はかなり高くなりましたが再び手に入るようになり、

小大黒屋では 一般品(輸入植物性油脂)と純木蝋 という呼び名で 分けて製造販売しています。

純木蝋製和ろうそく は製造したときは深緑の色をしていますが

2,3ヶ月寝かせて熟成させると白い粉が吹いて

ほんのり木の実のかおり(鬢付け油のような香り)がします。

 2840.jpg

ろうそくの火を消したあとのにおいが苦手な人は多いと思います。

火を消したあと白い煙が上がる、そのにおいです。

白い煙は蝋が炎の熱で溶かされ芯を伝って

毛細管現象で吸い上げられて気化したものです。

ですからいやなにおいは蝋が気化したときのにおいです。

国内産最高級木蝋の小大黒屋の純木蝋製和ろうそくは

火を消したあとのいやなにおいがありません。

通常品の小大黒屋の和ろうそくも

残念ながら少し火を消したあとのにおいはあります。

においが気になる方は純木蝋和ろうそくをお使いください。

 

 

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 和ろうそくの保存はどのようにしたらいいでしょうか と たまにお問い合わせをいただきます。

一般的には高温多湿な場所は避けて冷暗所に保管ください。

直射日光に当たっていると時間を掛けて溶け出す場合があります。

車の中も厳禁です。

和ろうそくは時間が経てばたつほど水分が抜けて枯れるといわれています。

枯れれば枯れるほど炎はきれいになり たれにくくなる といわれています。

よくご存知の寺院さまでは

毎年、翌年用の行事のために和ろうそくをお求めになられ

1年間ご自身で保管してその年には

昨年お求めになられたものをお使いになられるかたも珍しくありません。

小大黒屋では 少なくても 数ヶ月 寝かせた製品を出荷するようにしています。

 

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福井の桜は今が見ごろです。

満開一歩手前というところで昨日の日曜は足羽川堤防の桜並木や

足羽山の足羽神社のしだれ桜などは桜の花見客で

いっぱいでした。

今年はそれでも料理を広げてお酒を飲んで騒ぐという人は

ほとんど見えなく

静かに花の美しさを愛でるという本来の花見の人がほとんどのように見えました。

今年は少し控えめ、でもきれいな桜を楽しむ、そんなお花見のようですね。

足羽山愛宕坂の灯の回廊は時間がなくてみれなかったのでまた見に行きたいです。

 

 

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 和ろうそくの大きさ(重さ)をあらわすのに戦前は匁(もんめ)という重さの単位を使っていました。

戦後、法律で匁(もんめ)も単位の使用からグラム表記に変わり

和ろうそくは匁から号に表記を変更しました。

単に匁を号に読み替えただけです。

20号は昔は20匁、100号は100匁という具合です。

今でも匁表記でのご注文も多くあります。

私も匁という呼び方のほうが歴史を感じて好きです。

 

 

小大黒屋のネットショップ

 

 

 

金ろうそくは僧侶の方の結婚式に、銀ろうそくは 僧侶の方の葬儀につかわれます。

小大黒屋では金ろうそくは完全受注生産、銀ろうそくも在庫はあまりしていません。

銀箔が時間とともに酸化して黒ずんでくるためです。

金箔の場合もご注文いただいてからの生産になります。

和ろうそくに本物の金箔、銀箔を貼っています。

銀ろうそくはそういっても急にご入用になるもののため数本だけは在庫してあります

 作業IMG_7842.jpg

 

小大黒屋だけかもしれませんが和ろうそくを製造することを

和ろうそくを 作る ではなく 和ろうそくを 掛ける といいます。

工場ではなく 掛け場 といいます。

1号サイズの和ろうそくは昔から小大黒屋では 半掛けといいます。

どうしてなのかはわかりませんが昔からそういっています。

2号サイズが主流だった時代そのサイズの半分のサイズだったからでしょうか。

また和ろうそくの数え方は1本2本ではなく1丁2丁と数えます。

ただ いまは1本2本のほうが馴染む感じがして

あえて1本2本ということも多くなりました。

独特の符丁のような言葉や単位の呼び名などは文化ともいえます。大切に後世に伝えていきたいですね。

 好物ローソク.jpg

 

最近は和ろうそく屋から見てもへぇーと思ってしまうろうそくが色々発売されていて目を楽しませてくれます。

最近の業界でのヒットは 好物シリーズという名前で故人の好きだった食べ物、飲み物を模したキャンドルを

仏前や墓前にお供えとして飾って火を灯すというもの

ビール、日本酒に始まり、タバコ、ラーメン、お団子、キャラメル、お好み焼き、ありとあらゆるものが出てきて

人気です。

食べ物はごみの問題があり最近はお墓の管理者から持ち帰るように言われる場合もあるらしく

管理の面からも喜ばれています。

一部は小大黒屋の店舗でも販売しています。覗きに来て見てください。

注:写真はお酒ではなくろうそくです。

109103_2.jpg

 

 

東日本大震災以降 お持ちの燭台に合うろうそくをお求めの方のお問い合わせを多くいただきます。

多くの方が普通のサイズの燭台なのだけどそれに合うろうそくがほしいといわれます。

残念ながらろうそくの芯の穴、燭台の芯の太さ長さはJIS規格のような統一規格がありません。

普通のサイズの燭台といわれてもどれがちょうどよいサイズかは正確にはお答えできないことが多いです。

燭台の芯棒の太さがわかれば対応できることが多いです。

一度試しにお買い求めいただくか燭台とろうそくセットでお買い求めされることをお勧めします。

燭台の製造メーカーによって芯の太さ、長さはバラバラでどれがどれに合うかは

一概にはお答えできません。

最後まで燃やし尽くさないのであればろうそくの芯の穴が大きすぎて少し傾く場合は

真の穴にティッシュなどの詰め物をして傾かないようにしてからご使用ください。

また当社の和ろうそくの芯穴の太さの規格表をご参照いただければとおもいます。

 

 

 昨日今日と小大黒屋小売部は匂い袋作り体験教室(ワークショップ)1やっております。参加費840円です。

体験教室【ワークショップ】はモノを売るよりコトを売る店になりたいという思いではじめました。

ろうそく線香を売る店ではなく 灯、かおりを生活の中で楽しむ、有意義にお使いいただけるコトを提案できる小売店になりたくておこなっています。

 

アンテナショップとして営業しているあかりとかおりの専門店jin

では月1回十年間、第3金曜土曜に色々な灯や香りを楽しんでもらえる

生活提案のワークショップ実施しています。

 

 

 asuwagawasakura.png

 

だいぶ春らしい陽気になってきました。桜の花の蕾もだいぶ大きくなりました。

福井の桜の名所は色々ありますが

私が一番好きなのは足羽川堤防沿いの桜並木です。

個人的には福井で一番の絶景だと思います。

東尋坊よりもここみないで福井のどこを見るの?ってくらいお勧めです。

全国を色々回ってる方のお話を聞く機会が先日ありましたが全国各地の桜を見て回っても

あれほど見事な桜はあまりほかで思い浮かばないとおっしゃっていました。

こんなに福井に人がいたの?ってくらい満開のときは人が増えます。まだみたことがない方は

一度お勧めです。今年は4月7日から10日あたりが見ごろらしいです。

近くの足羽山愛宕坂では和ろうそくのライトアップも今日から4月17日までやってます。

夜桜などいかが!

 

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