和ろうそくの作り方

 和ろうそくの作り方、製造方法には大きく分けて2種類あります。

手掛け と 堅がけ(型がけ) です。

手掛けというのはテレビなどでご覧になったことがある方も多いと思いますが棒につけた芯を転がしながら

蝋を重ねてバームクーヘンのように層を重ねて太くしていく手法です。

型がけとは木型もしくは金型に芯をいれ蝋を流し込み成型する手法です。

北陸では明治時代にすでに型がけの手法が確立し伝統的に型がけで製造している蝋燭製造業者ばかりです。

型がけは型の形状、製造手法自体にそれぞれの製造業者の工夫があり製造風景を公開しているところはあまりありません。小大黒屋もよく製造現場を見せてほしいと言う依頼がありますが基本的にお断りしています。

製造方法自体が150年近く積み重ねた工夫の結晶ですのでご理解ください。

また手掛けも型がけのものに1,2度手がけを重ねる折衷タイプと言う製造方法も最近は増えてきています。

燃焼の差は型がけ、手掛け特にないと考えます。

 

 

小大黒屋のネットショップ

 

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検品、袋詰めして梱包します。検品が一番大事です。 

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型から抜いた和ろうそくの形を整える

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木型からはずす

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 固まった蝋のお知りの部分を包丁で切り整える

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 木型に芯を入れ蝋を流し込む

蝋が固まった後型からはずし整形してさらにもう一回上掛けを掛けるものもあります。
木型の製作には当社は2~3年の製作期間がかかる、かなり手間と時間と工夫の要るものです。各ろうそくメーカー独特のノウハウがあり、当社もこの木型を大切にしています。

 芯巻IMG_8005.jpgのサムネール画像

竹串に和紙を巻き、芯を形成する。

その和紙の上から灯心草(福井ではとうすみと呼ばれています。)を巻く

その出来た芯を蝋につけて固める

灯芯草は皮をむいた髄の部分を使います。

 

 

 

shinkiri-a.jpg

和ろうそくの使用上の注意として寺院で使われる大きいサイズ(15cm以上くらいから)の場合、

火が燃え進んでいくと芯が炭化したまま残って、炎が大きくなりすぎます。

その場合、芯切りといって芯切バサミや火箸で燃えている芯の炭化した部分の

長すぎる部分を切って炎の大きさを調整するという作業が必要です。

意外と寺院関係者の方でもご存じない方がいらっしゃいます。

安全に使っていただく必要な作業です。

小大黒屋の和ろうそくでは20号以上の大きさの和ろうそくに必要です。

 和ろうそくには業界の統一規格のようなものがありません。

地域性やその地方の文化と絡み合い

大きさ、太さ、芯の穴の大きさ、呼び方 さまざまです。

文化といえばそれまでですが伝え守っていかなければ

その文化も薄れて消えていきます。

 

 和ろうそくを使う文化が残っている地域は、金箔仏壇を使う地域が多いです。

それは和ろうそくは植物性のため金箔を傷めにくいといわれています。

金箔仏壇の文化は主に浄土真宗と深くつながっています。

 

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