グッドデザイン賞受賞して思うこと

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和ろうそくがこれからどういうふうに使われていくのか?

和ろうそくは世の中に必要なのか?

小大黒屋はどう在り続けるべきなのか?

30年後も存続しているにはどうすべきか?

 

ここ数年ブログを書くようになって特に自問自答する時間が増えました。

その答えのひとつがこのアロマ和ろうそく灯之香です。

150年近く続く会社をどうやったら次世代に受け継がすことができるか?

和ろうそくという文化、仏事で和ろうそくを使うという生活の中でのシーンが30年後も

日本人の生活に根付き続けるのか、、、などなど

色々自問自答して考えてばかりの時間が多かったです。

その中で仏事という枠を外し、領域を広げ、

日本人の生活の中でインテリアとして、生活の中で潤いを感じてもらう生活用品として

和ろうそくを作れないか、和ろうそくを使うシーンを提案できないかと考えるようになってきました。、

そういう考えが芽生え始めた頃に東日本大震災があり、

停電の中和ろうそくを灯りにほしいというお問い合わせが多く寄せられました。

より安全に使っていただき、より生活に寄り添った日用品として

和ろうそくを作りたいという思いが強くなり、

今の日本人の生活の中に溶け込むデザイン、安全に、

今までの和ろうそくの領域を超えた可能性を

広げたいと考えるようになりました。

 

日常の仕事の中ではどうしても限界があるので夜、通常の仕事を終えてからの

深夜の作業になることが多く、体力的にもしんどいこともありましたが

深夜の凛とした静寂の中、黙々と試作を重ねていくと、いろんな思いがよぎり、

製造を離れて営業全般を受け持つようになって10年以上経ちましたが

やはり、製造が一番自分にはあってるんだなと感じることが多く、

製造に没頭でき充実した時間を過ごせました。

毎日製造に漬かっていた頃と比べて製造の勘が戻るまでイライラしっぱなしの時期もありましたが

手の感覚が戻り、勘が戻ってくるに連れて

やればやるほど夢が広がり、これもしたい、あれもしたいと可能性が広がってきます。

ですがやっていて実感したのは製造するだけではメーカーとは呼べないということ。

つくって、そのものの良さ、作り手の考え方、思想をちゃんと伝えて、伝わって、

生活者の手にちゃんと届けることができること、ちゃんと営業、販売できること。

これが必要不可欠だということです。

作りっぱなしでも売りっぱなしでもダメでこのサイクルを循環して

初めて日用品としての存在があるのではないかと思います。

グッドデザイン賞への挑戦はそのために自分たちだけがいいものだと思っていてもダメだと思い、

外部の方々の評価にどう写るかという挑戦でもありました。

審査員の方の公表のコメントを見ると本当に自分たちが商品を通して伝えたかったことを余すところ無く

拾い上げていただいていてジーンときてしまいました。

後はちゃんと生活者の手に届ける努力をすることです。売れなければ作り続けることもできません。

自己満足で終わらないように地に足の着いたものづくりを続けていくために

ちゃんと良さを伝えて作るのと同じくらい、売ることにもプライドをもって邁進していかないといけないと

実感している最中です。

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