Tweet |
|
今年6月6日から開催されるインテリアライフスタイル展の出展に向けて
準備が大詰めになってきています。
展示会出展は半年ほど前に決めましたが
今 色々新商品を考えだしたのは
小大黒屋の理念 灯りと香りの文化と伝統を守り育てる という考えに基づいて
色々考えたところがスタートでした。現在は仏事用の和ろうそくがほとんどです。
ですがだんだん現代の日本人の生活様式に合わなくなってきているのを
数年前から少しづつ感じていました。
お仏壇のない家が増え、ろうそくを危ないからとおじいちゃんやおばあちゃんに使わないようにという
お家が増えている現状。
福井では仏教が生活に深く根付いて今も文化として継承されていますが
都会では自分の家の宗派も答えられない人も多く葬式以外に宗教と向き合うことが
なくなってきている現代にどうやったら灯りと香りの文化を継承して伝えていけるか、
今の現代に提案できるかをここ数年なんとなくですが模索していました。
そして昨年の3.11東日本大震災はろうそく製造に関わる自分にとっては
大きなきっかけになりました。計画停電以降、ろうそくを求める問い合わせが
関東から一時期殺到しましたが余震が続く間は本当に販売していいのか
葛藤がありました。より安全に使っていただくための啓蒙に力を入れなくてはと考えたり、
和ろうそくでも安全、安心に使っていただくにはどうしたらいいのかと
真剣に考えました。
そのひとつの帰結が今回の展示会出展という形になりました。
インテリアとして、現代の日本人の生活の中に、和、洋、ライフスタイルを
問わずに生活の中に灯りが寄り添って存在する、そんな生活を提案したい。
150年ほどろうそく屋を代々営んでいますが次に続く30年を築きあげたい。
そんな色々な思いを込めて新しい商品を作りました。